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2025/05/19 プレスリリース

投与局所で持続的に効果を示す血管新生療法に関する論文発表のお知らせ

当社が国立大学法人 京都大学と共同研究を進めておりますアテロコラーゲン添加bFGF製剤に関する論文がCirculation Reportsに掲載されました。


<原題>
Angiogenesis Using Recombinant Basic Fibroblast Growth Factor with Atelocollagen in Normal and Hind Limb Ischemia Models

<タイトル>
正常肢及び後肢虚血モデルにおけるアテロコラーゲン添加bFGF製剤による血管新生

<論文概要>
 血管新生作用を示すことが知られているbFGF※を投与する臨床試験が実施されてきたが、半減期が短く、長期的な血管新生作用を示さないことが課題でした。これらの課題を解決する方法として、bFGFを局所で持続的な作用を示す製剤が開発されてきたものの、市販化には至っておりません。
 本研究成果より、体温付近でゲル化するアテロコラーゲンをbFGFに添加することで、投与局所への持続的なbFGFの局在が確認されました。また、後肢虚血モデルマウスにおいて、血管数及び血流量の増加を示しており、投与局所で持続的に血管新生作用を示すことが確認されました。

 現在、京都大学医学部附属病院を中心に、アテロコラーゲン添加bFGF製剤の医師主導治験を実施しております。医師主導治験は軽度~中等度(Fontaine分類Ⅱb度)および重度(Fontaine分類Ⅲ/Ⅳ度)の下肢閉塞性動脈硬化症を対象とした試験を実施しており、本剤の有効性及び安全性に関する検討を行っております。
 当社は治験薬提供者として参画しており、下肢閉塞性動脈硬化症に対して既存治療では治療効果が不十分な患者に対する新しい治療法となることを目指して医師主導治験の支援および開発の促進に努めてまいります。

bFGFBasic Fibroblast Growth Factor(塩基性線維芽細胞増殖因子)

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